君の名は。のポスターの背景部分にクソダサいコピーが大量に書かれて台無し事案ですが、僕はど真ん中に書いてある
「顧客満足度驚異の99.8%」
というよくわからない指標が気になります。
顧客満足度ってなんだっけ?と思い返してみますが、単純にこの映画を観た人が満足したかどうかを測るもののはず。
ただ、このコピーの場合、顧客満足度がどう99.8%だったのかわからないんですよね。
何をもって「満足」としたのか。
アンケートを取ったのだとしたら、その質問がどうだったのか。
シンプルにこの映画を見て満足しましたか?という質問をして、Yes/Noの2択で答えてもらったのであればスッキリしますが、実際はそうではないでしょう。
この手のアンケートはだいたい4択か5択になっていて、
1.とても満足した
2.まあ満足した
3.どちらかといえば満足した
4.満足できなかった
という、満足していない方につけにくい構造になっていたりします。
この場合1〜3で回答した場合は全て満足した、と計測するわけです。
ひどい場合は10段階で満足度を答えさせて、一番悪い「1」以外を全て満足したと捉える、ということも考えられます。
というわけで、こんな数字は簡単に作り上げられるので、全く意味のないクソコピーだとわかります。
だいたいこのポスターには顧客満足度の計測期間や方法が書いてありませんので、全く信用に足らない広告です。
僕はこういう数字を使ったコピーを「全米No.1と同じくらい信用できない数字」と呼んでいます。
こんなダサいコピーのつけ方、志のあるクリエイターなら絶対に嫌がると思うのですが、古いディレクターか何かが「煽っておけ煽っておけ」と言って作らせた感じがしますね。
なんにしろ、このコピーのせいで見に行く気が一気に失せました。
こんなコピーを作る代理店に今後も金が入っていくことが気に入らないからです。僕一人行かなかったからと言って、特に影響はないでしょうが、なんか癪なので行くのやめました。
そろそろこういう煽り手法が嫌われてるのに気づいて欲しいですねぇ。
この映画は面白いそうですが、残念ながら観客がここに一人減りました。